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高知工科大学「大学発スタートアップ企業」第1号に認定されました

高知工科大学「大学発スタートアップ企業」第1号に認定されました

2026年7月24日、高知工科大学 香美キャンパスにて、「大学発スタートアップ企業」の認定証授与式が執り行われました。

このたび株式会社Reflengeが、その第1号として認定を受け、蝶野成臣学長より認定証を頂戴いたしました。

代表取締役の岡山蒼衣です。
ご支援くださった皆さまへのご報告として、認定の内容と、いま考えていることを書き残しておきたいと思います。

受賞時の写真

「大学発スタートアップ企業」制度について

この制度は、高知工科大学が学内の研究成果を地域社会へ還元していくことを目的として、今年度に新たに設けたものです。教職員や学生が起こした企業を対象に審査が行われ、認定された企業は、奨学金の支給や大学の研究設備の利用といった育成支援を受けることができます。

制度そのものが今年始まったばかりで、授与式が行われたのも今回が初めてです。その最初の一社として名前を挙げていただいたことを、大変光栄に思っております。

弊社について評価いただいたのは、県内企業をはじめとするお客さまにAIを活用したシステム開発などのサービスを提供していること、そして自己資金で黒字経営を維持していることでした。

派手な調達をしたわけでも、大きな数字を出したわけでもありません。いただいた仕事を一つずつ形にして、その積み重ねで会社を続けてきた。そこを見ていただけたのだとすれば、これ以上ありがたいことはありません。


Reflengeがやってきたこと

弊社は2025年4月15日、資本金30万円で設立しました。社名は、モットーである「Respond flexibly to change(変化に柔軟に対応する)」に由来しています。

掲げている理念は、各企業にAI社員を、というものです。

人口減少と人手不足は、高知県において特に切実な課題です。ただ、現場に入らせていただくと、人がやらなければならない仕事と、人がやらなくてもよい仕事が混ざったままになっている場面が本当に多い。後者をAIに任せて、人が本来注力すべき仕事に集中できる状態をつくる。それが弊社の役割だと考えています。

実際に開発しているものの一つに、書類作成を担うシステムがあります。人が「この書類を作ってほしい」と指示すると、AIの秘書役が調査やグラフ作成といった作業を役割ごとに振り分け、集まった情報をもとに書類が組み上がります。人が行うのは、最後の確認だけです。

こうした仕組みは、技術そのものよりも、その会社で何が面倒になっているのかを聞き出すところが肝心です。弊社が地域の中小企業さまの「かかりつけITパートナー」を名乗っているのは、そのためです。

2025年7月には、香美キャンパスの地域連携棟に入居しました。学生ベンチャーとしては初めての入居で、審査において学長に特別に認めていただく形で決まったものです。学内にオフィスがあることで、学業との両立がしやすく、他の研究室や企業の方々との接点が自然に生まれています。今回の認定も、この延長線上にあるものだと感じています。

地域連携棟

原点は、中学生のころにあります

なぜこの事業をやっているのか。少し個人的な話を書かせてください。

原点は中学時代にあります。当時、大好きだったサッカーを骨折によりできなくなり、心がふさぎ、修学旅行への参加もためらっていました。

そんなある日、友人が私に内緒で、琉球ガラス作りの班に申し込みを済ませたうえで、こう言ってくれたのです。

「すでに俺らは琉球ガラスにも申し込んだんやから、お前が来んかったらどうすんねん。一緒に行くぞ」

強引な誘い方だったと思います。しかし、あの一言がなければ、私は多くのことを諦めたままだったはずです。友人のおかげで、諦めずに済みました。

ですから今度は自分が、辛い思いを抱えて諦めそうになっている人が、諦めなくてよい社会をつくりたい。そう決めました。

大学に入ってからは、どのような形で人に価値を届けられるのかを考え続け、あるとき、自分が学んでいる情報学こそがその力になるのだと気づきました。その後、複数のピッチコンテストで受賞し、賞金をいただいたことで資金面の壁がなくなり、ようやく思いを行動に移すことができました。

AIもシステム開発も、目的ではなく手段です。お客さまが「これはもう仕方がない」と諦めていたことを、技術で実現できる状態に変える。弊社がやっているのは、突き詰めればそれだけです。


支えてくださった皆さまへ

認定は、私一人の力で成し得たものでは決してありません。

まず、一緒に手を動かしているメンバーへ。会社としての体裁が整うより先に走り出したような組織なのに、ついてきてくれてありがとう。これからもたくさん面白いことをしてどんどんワクワクしていこう。

大学の先生方へ。学生が会社を経営するという、前例の少ない面倒な話に、面倒がらずに知恵を貸してくださいました。学内にオフィスを構えられているのも、地域連携棟への入居を後押ししてくださった方々があってのことです。

お客さまへ。実績のない学生の会社に仕事を任せるのは、決して簡単な判断ではなかったはずです。弊社の実績と呼べるものは、すべてお客さまが預けてくださったものです。

高知イノベーションベース(KOIB)で関わってくださった皆さまへ。会社経営のノウハウも、人とのつながりも、ここで学ばせていただきました。お一人ずつお名前を挙げられないのが心苦しいのですが、関わってくださったすべての方に助けられています。


これから

認定によって、大学の研究設備を利用できるようになり、支援もいただけることになりました。環境が整うということは、できない理由が一つ減るということでもあります。身が引き締まる思いです。

今後の目標の一つは、高知工科大学への恩返しです。それは金銭的なものではなく、私の挑戦を見た後輩たちが「自分も挑戦してみたい」と思えるような存在、すなわちロールモデルとなることです。挑戦する学生が増えれば、高知工科大学の魅力はさらに高まります。この大学を目指す学生が増え、入学後も挑戦し続ける学生が増えていく。その最初の一歩となれるよう、精進してまいります。

会社としてやることは、認定の前後で何も変わりません。小さな課題を一つひとつ着実に解決し、社会への貢献を積み重ねていく。お客さまが諦めていたことをAIの力で実現し、諦めなくてよい社会をつくる。それだけです。

なお、今回の認定については、高知さんさんテレビ株式会社様および株式会社高知放送様にも取り上げていただきました。授与式の様子や弊社の取り組みについては、そちらの報道もあわせてご覧いただければ幸いです。

高知さんさんテレビ株式会社様
https://youtu.be/38uUBAVQVS8?si=tss2kownuAhZ86Iz
株式会社高知放送様
https://youtu.be/WhdXvZYdsAU?si=DZ-U2ssJD7Sdb90y

「こんなことはできないか」「何から頼めばいいのかわからない」という段階のご相談も歓迎しております。お気軽にお声がけください。


最後に、ひとつだけ

ここまで感謝を並べておきながら、白状しなければならないことがあります。

あの琉球ガラスの友人には、今回の認定のこと、まだ伝えていません。

伝えたところで、返ってくるのは短い一言だろうと思います。それでも、あのとき彼等が勝手に申し込みを済ませてくれていなければ、この認定証は存在していません。

近いうちに、連絡しようと思います。

株式会社Reflenge 代表取締役 岡山蒼衣